今回の都市更新における最大の核心部と言えるのが、「吉祥寺駅南口地区都市再生整備計画」の具体的な推進である。吉祥寺駅南口(公園口)周辺は、狭隘な道路にバスやタクシー、歩行者が入り乱れ、長年にわたり慢性的な交通混雑と安全面の課題が指摘されてきた。
この積年の課題解決に向け、事業主体である武蔵野市をはじめ、インフラの基盤を担う東日本旅客鉄道株式会社および京王電鉄株式会社がタッグを組んだ。駅前広場の再編や地下歩道の整備、バス乗降場の再配置といった、交通流線の抜本的な見直しが着々と進められている。
武蔵野市の小美濃安弘市長は、誰もが安全かつ快適に歩ける街づくりの推進を強く打ち出しており、歩行者優先のウォーカブルな空間形成を目指している。南北の自由通路の機能強化や段差の解消など、駅周辺の回遊性を格段に高める取り組みは、高齢者から子育て世代まで幅広い利用者にとって大きなメリットとなるはずだ。