合戦に明けて合戦に暮れた戦国武将たち。彼らは夜、いかなる欲望を抱き、どのようにパートナーと向き合っていたのか。近世初期にかけて描かれた春画や、各地の家々にひっそりと伝来してきた極秘史料は、誇り高き武士たちの知られざる性と精神性を容赦なく映し出している。
春画に描かれる肉体美や男女の交わりは、単なる性的嗜好の記録ではない。そこには、明日をも知れぬ命を生きる者たちが求めた強烈な生の謳歌と、子孫繁栄への呪術的なまでの執着が刻まれている。戦場で常に死と隣り合わせだった武将にとって、夜の営みは極限の緊張状態から自己を解放し、生の実感を噛み締める儀式でもあったのだ。