スタジオ内部の厳重なセキュリティの奥で、前例のない大型プロジェクトが水面下で進行している。複数の制作関係者から得た証言によると、従来のスタジオワークの枠組みを大きく超えたグローバルIP向けの超高精度音響設計プロジェクトが立ち上がっているという。関係者のひとりは「これまでの常識では考えられないビットレートと空間音響技術を前提とした設計であり、日本の制作環境におけるひとつの転換点になる」と匿名を条件に明かした。
制作ブースでは連日、極秘のテストセッションが繰り返されている。コンソールに映し出される無数のトラックデータ、ミリ秒単位で調整されるリップシンクと残響のバランス。単なる録音作業ではなく、世界市場のハイエンドオーディオ環境にダイレクトに届く音作りを目指し、エンジニアたちが深夜まで試行錯誤を重ねる。キャロットハウスが長年培ってきた生々しい現場力と次世代テクノロジーの融合が、まさにこの場所で結実しつつある。