大手企業の本部総務や行政書士事務所など、日常的に膨大な紙文書を扱う現場をヒアリングすると、修正テープの写り込みを巡る苦い失敗談は後を絶たない。ネット上の相談窓口や知恵袋にも、「急ぎの稟議書で修正テープの枠線が真っ黒に出てしまい、上司に作り直しを命じられた」「顧客に渡す見積書のコピーに四角い枠が残り、冷や汗をかいた」といった声が毎日のように投稿されている。
現場のベテラン事務担当者が実践している実践的な裏技として広く知られているのが、「爪の背や定規の角を使った完全圧着法」だ。修正テープを引いた直後、硬いプラスチック定規の平らな面をあてて上から強めに2〜3往復こすりつける。これにより、テープのエッジ部分と用紙繊維の間に存在するミクロの空間が押しつぶされ、スキャナー光の影ができにくくなる。
また、官公庁への申請書類を取り扱う現場では、「一度影が出たコピー原稿の不要な枠線を、白い修正テープで消すのではなく、鉛筆用の消しゴムで軽くこすってトナーの黒ずみだけを除去する」あるいは「影が出てしまった第1世代のコピーをさらに濃度マイナスで第2世代コピーにかける(孫コピー)」という原始的なテクニックも語られている。ただし、世代を重ねるごとに文字全体のコントラストが低下し視認性が悪化するため、多用は禁物である。