文部科学省の『日本食品標準成分表』の数値を突き合わせると、成熟度合いによって栄養プロファイルが劇的に変化していることが確認できます。
枝豆と大豆の栄養価比較から見えてくるのは、両者の役割の明確な棲み分けです。枝豆と大豆のカロリーとたんぱく質の違いに着目すると、完熟大豆は水分が抜けている分、たんぱく質と脂質の濃度が高く、高エネルギーなタンパク源となります。
対照的に、枝豆のビタミンCと大豆のイソフラボン比較では、枝豆に顕著な強みがあります。完熟した乾燥大豆ではほぼ消失してしまうビタミンCが、枝豆には可食部100g中に15mg(生の段階では27mg)も保持されています。さらに抗酸化作用を持つβ-カロテンや、細胞分裂を促す葉酸の数値は野菜の中でもトップクラスです。
また、枝豆と大豆の糖質とプリン体の差についても配慮が必要です。枝豆のプリン体量は100gあたり約48mgと比較的低めですが、ビールのつまみとして大量に摂取すれば尿酸値への影響は無視できません。大豆製品は乾燥状態ではプリン体が高濃度ですが、水煮や豆腐の工程で水分を含むため、1食あたりの実質摂取量は適正範囲に収まりやすくなります。