英国のガーデンカルチャーはいま、大きな曲がり角を迎えている。整然と刈り込まれた幾何学的な庭園から、生物のありのままの生態系を尊重する自然主義植栽への移行だ。2026年の湖水地方において、その理想形として世界中から評価を高めているのがダルメインのスタイルである。
化学肥料や農薬をいっさい使わず、コンポストや自家製の堆肥を活用する循環型の庭づくり。ここには「人間が植物をコントロールする」というおごりはない。近年の地球環境の変化に対しても、たくましく根を張る在来種を中心に構成されたテラスガーデンは、力強い生命力を漲らせている。風にそよぐグラス類や、蜜蜂が飛び交う野草の群生は、私たちが目指すべき持続可能な美しさのあり方を無言で示している。