熱心なファンに支持されていたにもかかわらず、IN THE GARDEN 135の閉店理由には何があったのでしょうか。大手アパレル企業であるパルグループの雑貨ブランド戦略と、当時の小売業界の構造変化を紐解くと、明確な経営判断が浮かび上がります。
最大の要因は、「ブランドポートフォリオの選択と集中」です。パルグループは「3COINS」をはじめ、「salut!(サリュ)」「Lattice(ラティス)」など多彩な低価格雑貨ブランドを展開してきました。その中で、100円・300円・500円の3プライスを掲げたIN THE GARDEN 135は、3COINSの低価格ラインとsalut!のナチュラルインテリアラインの中間に位置しており、ターゲット層や取扱アイテムの重複(カニバリゼーション)が発生しやすい立ち位置にありました。
加えて、原宿をはじめとする一等地での店舗運営コストの高騰、さらには100円ショップ大手の高級路線参入やスリコ自体の大型店化(3COINS+)による高価格帯(500円〜1,500円帯)への進出が進んだことで、あえて単独ブランドとして維持するよりも、既存の基幹ブランドへ機能とデザインを集約させる方が経営効率が高いと判断された背景があります。