伝統的な式典において、格調高い着物(訪問着・付下げ・色無地)での参列を検討する保護者も一定数存在します。しかし、私立中学の入学式における母親の着物の割合は、全体のおおむね3%〜5%程度と決して多くはありません。
和装を選ぶ際のメリットは、格式の高さと圧倒的な礼意を示せる点にあります。特に創立100年を超える伝統校や、親族が母校出身者である場合などには美しい選択肢となります。選ぶ際は、淡い桜色や若草色、クリーム色など春らしい上品な地色に、控えめな吉祥文様が描かれた着物が適しています。
ただし、当日の天候変化への対応や、配布される重い荷物の持ち運び、階段の上り下りといった機動力の面では洋装に軍配が上がります。「周囲に着物の方が誰もいなかったらどうしよう」と不安に感じる場合は、洋装のセットアップを選んだ方が心にゆとりを持って式典に臨めるケースが多いのも事実です。