美しいバラを家庭で咲かせるための秘訣を、現地の栽培担当者に尋ねた。多くの愛好家が頭を悩ませる剪定と土壌管理について、プロの視点は明快だ。枝の太さに惑わされず、芽の向きと風通しを最優先にハサミを入れることが、病害虫を防ぐ最大の防波堤になるという。
近年はNHK趣味の園芸などでも取り上げられる通り、根群の健全な発達を促すオーガニックな土壌改良材への関心が高まっている。英国の銘門デビッド・オースチン・ロージズが提唱するシュラブ樹形の仕立て方を日本の住宅事情に応用し、コンパクトな鉢植えで連続開花を狙うテクニックも非常に実用的だ。
「水やりは土の表面が乾いたとき、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与える。メリハリこそが根を強くする」。長年の試行錯誤から導き出された言葉には、確かな説得力が宿る。