映画での評価に甘んじることなく、彼女はテレビドラマ制作の最前線へと次々に身を投じていく。社会現象とともに大きな議論を呼んだドラマ『明日、ママがいない』で見せたボンビ役では、貧困や孤独という重厚なテーマを背負いながら、健気さと残酷なまでの現実味を同時に体現した。
さらにNHK連続テレビ小説 まれでは、ヒロインの幼少期を溌剌と演じ切り、お茶の間の朝に温かなエネルギーを届けた。過酷なスケジュールと瞬発力が求められる現場で、演出意図を直感的に汲み取る聡明さ。単なる天才肌にとどまらないプロフェッショナルとしての土台は、この時期の濃密な現場経験によって急速に培われていった。