インターネット上では「非通知でかけても特定の裏ワザを使えば番号がバレるのではないか」「非通知なのに着信拒否されて通話料だけ取られた」といった真偽不明の情報が散見されます。通信工学および法制度の観点から真相を検証します。
非通知発信が相手に特定される(バレる)唯一のケース
一般個人や民間企業に対して発信した非通知通話について、受信側の一般人が後から電話番号を逆探知・特定する手段は民間の通信網には存在しません。
ただし、以下の公的機関や法的プロセスにおいては例外が存在します。
- 警察(110番)および消防(119番)への緊急通報:生命や身体の保護を最優先とするため、電気通信事業法に基づき、184を付与していても発信者位置情報および電話番号が指令室システムへ強制的に通知されます。
- 重大な刑事事件・脅迫被害に伴う警察捜査:キャリアに対する裁判所の捜査関係事項照会や通信ログの令状押収が行われた場合、基地局の接続ログから発信者端末情報が特定されます。
- 留守番電話への音声吹き込みや声・口調による推測:技術的ログではなく、メッセージ内容や声の特徴から発信者が露見する人的要因です。
非通知電話が「プー、プー」となって繋がらない意外な原因
非通知で発信した際に呼び出し音が鳴らず、即座に通話が切断されたりアナウンスが流れたりする場合、相手側がキャリア提供の「非通知着信拒否サービス(番号通知リクエストサービス)」または端末側の拒否機能を有効にしています。
この場合、発信者側には以下のような自動ガイダンスが再生されます。
「こちらは〇〇(キャリア名)です。お客様のお電話番号が通知されていません。電話番号の前に186をつけて、もう一度おかけ直しください。」
相手が非通知を拒否している状態(非通知着信拒否 解除をしていない状態)では、184や本体設定の非通知を維持したまま通話を成立させることは不可能です。番号を明かして「186」を付与して発信し直す必要があります。