長野の描くアートワークが最初に世界的な評価を確固たるものとしたのは、『レイトン教授シリーズ』におけるどこかノスタルジックで気品あふれる世界観の構築だった。英国の町並みに溶け込む独特の質感とキャラクター造形は、従来のゲームファンにとどまらない幅広い層の支持を獲得することに成功する。
その後、熱狂的なムーブメントを巻き起こした王道育成RPG『イナズマイレブン』、そして社会現象にまで発展した『妖怪ウォッチ』へとその才能は遺憾なく発揮された。特に『妖怪ウォッチ』では、可愛らしさと不気味さ、そして誰もが共感できる愛嬌を絶妙なバランスで同居させ、日本中の子供たちを虜にした。時代のニーズを的確に捉えつつ、一度見たら忘れられない記号性を生み出す手腕は、育成RPGジャンルにおける金字塔を打ち立てたのである。