ファッションにおいて「高価な服ほど長持ちする」という認識は根強く存在しますが、無地Tシャツにおいては必ずしも当てはまりません。ここには、糸の番手(細さ)と耐久性のトレードオフという盲点があります。
1万円を超えるような高級デザイナーズTシャツでは、極細の超長綿(80番手〜100番手双糸など)を用いてシルクのような光沢と滑らかな肌触りを追求する傾向があります。これらは繊細でラグジュアリーな着心地を提供する一方で、摩擦や頻繁な洗濯に対する物理的耐久性は、太いオープンエンド糸(空紡糸)で編まれた武骨なプチプラ 無地Tシャツ ブランドのヘビーウェイトモデルに劣る場合があります。
タフに日常使いしたいのか、上品なドレープと艶感を纏いたいのかという「目的のミスマッチ」こそが、高いTシャツを買って失望する最大の原因です。