片桐はいりさんの朝ドラにおける代表作として、真っ先に名前が挙がるのが社会現象を巻き起こした『あまちゃん』です。彼女が演じたのは、北三陸の観光協会で働く「あんべちゃん」こと安部小百合でした。
劇中で強烈なインパクトを残したのが、岩手県久慈市の郷土料理であるまめぶ汁にまつわるエピソードです。「甘いんだかしょっぱいんだか分からない」と評されるクルミと黒砂糖入りの団子が入った汁物を、並々ならぬ熱量でアピールする姿は多くの視聴者を惹きつけました。
一度は北三陸を離れ、東京・上野で屋台を引きながらまめぶ汁を売り続けるあんべちゃんの切なくもたくましい生き様は、笑いと涙を同時に届ける名シーンとなりました。作品のヒットとともに「まめぶ汁」自体の知名度も全国区へと跳ね上がったのは、彼女の情熱的な演技があってこそです。