イギリスと日本の時間関係を正しく理解するための基礎となるのが、世界の時間基準であるグリニッジ標準時(GMT: Greenwich Mean Time)および協定世界時(UTC+0)と、日本標準時(JST: UTC+9)の構造です。日本にはサマータイム制度が存在しないため、年間を通じて「UTC+9」で固定されています。一方、イギリスは季節によって標準時と夏時間を使い分けています。
冬の期間、イギリスは本初子午線が通るグリニッジ天文台を基準としたGMT(UTC+0)を採用します。この時期、日本(UTC+9)との差は文字通り9時間となります。日本の方が東に位置しているため、日本の時計がイギリスよりも9時間早く進んでいます。
一方、日照時間が大幅に長くなる春から秋にかけては、イギリス夏時間(BST: British Summer Time / UTC+1)へとタイムゾーンが移行します。時計の針を1時間進めるため、日本との時間差は1時間縮まり、8時間となります。公的データに基づき、2026年のイギリスにおけるタイムゾーン切り替えスケジュールを整理すると下表の通りです。
英国政府(gov.uk)の規定により、夏時間への切り替えは「3月最終日曜日の午前1時(GMT)」に行われ、時計が午前2時へと進みます。逆に冬時間への復帰は「10月最終日曜日の午前2時(BST)」に行われ、時計が午前1時へと戻されます。この制度切り替えの瞬間は、現地滞在者はもちろんのこと、システム連携を行うIT関係者にとってもエラーが発生しやすいタイミングです。