液体窒素治療を受けた後、患部が紫色や黒色に腫れ上がり、大きな水ぶくれや血豆(血性水疱)ができることがあります。これは決して治療の失敗ではなく、冷気が基底膜近くまでしっかり到達してウイルス感染組織を浮き上がらせている正常な治癒反応の一環です。
特に「足の裏(足底疣贅)」の治療では、角質層が非常に厚いため通常よりも強めの圧力と時間で凍結させます。その結果、皮下に強い内出血と浸出液が溜まり、「血豆が痛すぎて体重をかけて歩けない」という状態に陥りやすくなります。
水ぶくれや血豆が生じた際の正しい処置ルールは以下の3点です。
- 絶対に自分で針を刺して潰さない:水ぶくれの皮は天然の無菌絆創膏として機能しています。破ると雑菌が入り化膿するリスクが高まるほか、ウイルスが周囲の健康な皮膚に飛散して新たなイボを作る原因になります。
- 清潔を保ち保護パッドで除圧する:入浴時は泡立てた石鹸で優しく洗い流し、水分を拭き取った後にワセリンや軟膏を塗り、ガーゼや市販の「魚の目・タコ用ドーナツ型保護パッド」を当てて患部への直接圧迫を避けます。
- 歩行困難な激痛時は皮膚科で排液処置を受ける:水ぶくれが大きすぎて靴が履けない、痛くて全く歩けないという場合は、無理をせず皮膚科を受診してください。医療機関で滅菌針を用いた清潔な穿刺(内圧を下げるための排液)を行ってもらうことで、痛みが劇的に軽減します。