イェンス・ペッター・ハウゲのメインポジションは左ウイング(FW)ですが、チーム戦術に応じて攻撃的ミッドフィールダー(トップ下)やセカンドトップとしても高い機能性を誇ります。そのプレースタイルには、現代フットボールにおいて希少価値の高い明確なストロングポイントが存在します。
最大の特徴は、左サイドのハーフスペースから内側へ切れ込む高速カットイン・ドリブルです。184cmというウインガーとしては恵まれた体躯を持ちながら、足首の柔らかさと細かいステップワークを駆使し、相手DFの逆を突く重心移動に長けています。スピードに乗った状態でもボールが足元から離れず、ペナルティエリア手前からの巻いたコントロールショットは彼の代名詞となっています。
さらに、5大リーグでの挑戦を経て大きく進化したのが「プレー判断の速度」と「守備意識」です。若手時代はボールを持ちすぎる傾向が指摘されていましたが、イタリアとドイツでの経験を通じてワンタッチでのパス交換やオフ・ザ・ボールでのフリーランニングの質が劇的に向上。単なる個人の突破役に留まらず、周囲の味方を生かすゲームメーカー的な視野を身につけたことが、現在の安定したハイパフォーマンスに繋がっています。