パームは本来、肉体強化を得意とする強化系能力者ですが、人間時代は索敵や追跡に特化した補助的な能力を主に使用していました。
人間時代の透視能力は、人魚のミイラが乗った特製の水晶玉に自らの血液を垂らすことで、一度でも直接見たことのある人物の「現在の様子」をリアルタイムで水晶に映し出すという仕組みです。制約として自らの血を捧げる必要があるため、発動時は常に手首を刃物で切る自傷行為を伴う禍々しい儀式が必要でした。
その後、キメラアントに改造されたことで、この能力は「淋しい深海魚(ウィンクブルー)」へと劇的な進化を遂げます。
キメラアント化後の能力では、大掛かりな水晶玉や自傷行為は一切不要となりました。右目で直接見たことのある対象者を、額に埋め込まれた水晶を通して「左目で同時に最大3人まで監視し続ける」ことが可能になります。監視対象がどんなに遠く離れていても、死角に隠れていても現在位置と行動を完全に把握できるため、王討伐作戦の最終局面において決定的な情報アドバンテージをもたらしました。