敵の兵士としてゴンを執拗に追い求めるパームの前に、一人立ちはだかったキルア。精神を摩耗し、ボロボロになりながらもゴンを守ろうとする彼の叫びと、目から溢れ出た涙。あの瞬間こそが、完全に闇に染まりかけていたパームの自我を現実へと繋ぎ止める劇的な転換点となった。
「ゴンにはお前が必要なんだ!」というキルアの切実な吐露。それは、ずっと「誰かに必要とされたい」と渇望し続けていたパームの魂の奥底に届いた。涙を流しながら自分を取り戻したパームの表情には、怪物の恐ろしさは消え去り、仲間を想う優しく気高い人間の心が戻っていた。