全国的なブームの火付け役となったのは、間違いなく大手コンビニチェーンのセブン-イレブンです。1989年、広島県内の店舗で「恵方巻き」という商品名で販売を開始したのがすべての始まりでした。それまでは単なる「丸かぶり寿司」だったものが、キャッチーな「恵方巻き」という名前を得たことで、一気にブランド化が進みます。
1998年には全国展開が始まり、メディアもこぞってこの新しい「伝統」を取り上げました。あっという間に日本中のスーパーやコンビニの棚がこの長い寿司で埋め尽くされることになります。平成の終わりには、誰もが疑わない「日本の伝統行事」としての地位を確立したのです。