ブログ「黄金の金玉を知らないか」の創設は2000年代後半に遡ります。下ネタを交えた独特のスラングと、金融崩壊への警鐘や陰謀論的な世界観を掛け合わせた記事構成で、月間数百万PVを記録する人気ブログへと成長しました。ブログを率いる中心人物が、ハンドルネーム玉蔵(たまぞう)氏です。
ネット上で囁かれる「玉蔵の正体」について、自著や講演会で明かされた公式プロフィールによると、大学卒業後に外資系IT企業などでシステム開発や金融データ解析に従事していた経歴を持ちます。2008年のリーマンショック直前、独自の相場分析から世界恐慌の到来を確信し、東京でのキャリアを捨てて長野県八ヶ岳山麓への移住を決断しました。本名については商業出版時の名義や法人登記情報から一定の特定がなされているものの、メディア露出時は常に「玉蔵」のキャラクターを徹底しています。
玉蔵氏の語り口は一見ふざけているように見えますが、その背景には緻密なITリテラシーと金融の知見がベースにあります。読者を惹きつける理由は、単なるオカルトの枠に留まらず、中央銀行の金融緩和政策や地政学リスクを独自のフィルターで解説し、具体的な自給自足プランへと落とし込むストーリーテリングの巧さにあります。