当時のチーム関係者は、小学生時代の渋野を「とにかく負けず嫌いで、スタミナが底なしだった」と振り返る。男子選手が音を上げるような走り込みメニューも、彼女は常に笑顔で、かつ先頭を切って走っていたという。
マウンドで見せる度胸の良さは、当時から際立っていた。ピンチになればなるほどギアが上がり、バッターを力でねじ伏せる。その勝負強さは、全英女子オープンで見せたあのバックナインの猛チャージにそのまま直結している。
ゴルフという静かなスポーツの中に、時折垣間見えるファイターとしての鋭い眼光。それは、マウンドで打者と対峙していた頃の「エースの目」そのものだ。