侍ジャパンの監督として世界を制し、現在は球団編成のトップやアドバイザーとしても卓越した手腕を発揮する栗山英樹は、この選考プロセスの本質を「冷徹なロジックと人間性の摩擦」と表現する。相手球団が何を狙っているのかを読み解き、心理的な裏をかくリストを作成することが、戦略上の勝利へと直結するからだ。
栗山は、単に28人の名前を並べるだけでは不十分だと指摘する。「プロテクトから外れた選手がどのような心理的影響を受けるか、そして他球団がその隙をどう突いてくるかまで想定しなければならない」という言葉には、現場の最前線で修羅場を潜り抜けてきた者ならではの重みが宿っている。