今田美桜が芸能界入りを果たした発端は、高校2年生のときに地元・福岡の天神でスカウトされたことでした。モデル事務所に所属し、ローカル深夜番組やCMに出演するなかで付けられたキャッチコピーが「福岡で一番かわいい女の子」です。このフレーズは瞬く間にネット上で拡散し、業界内でも注目を集めるきっかけとなりました。
しかし、本人の胸中は決して順風満帆ではありませんでした。高校卒業を機に「映画やドラマで本格的な芝居がしたい」と上京を強く希望したものの、両親からは猛反対を受けます。自らの強い意志で「同級生が大学を卒業する22歳までに結果が出なければ福岡に戻る」という背水の陣を敷き、上京を果たしたという経緯があります。
上京後は数々のオーディションに挑む日々が続き、小さな役を積み重ねる中で巡り合ってきたのが『花のち晴れ』の真矢愛莉役オーディションでした。数百名規模の若手女優が参加した熾烈な選考において、制作陣の目を惹いたのは、華やかなビジュアルだけでなく「凄みのある眼力」と「感情を爆発させる度胸」でした。まさに崖っぷちの覚悟で挑んだオーディションこそが、彼女にとって最大のブレイクのきっかけとなったのです。