「花粉症対策といえばヨーグルト」という盲信には、腸内環境をかえって悪化させかねない大きな落とし穴が存在します。良かれと思って続けている習慣が、実はアレルギー症状に拍車をかけているケースは珍しくありません。
落とし穴1:加糖タイプや人工甘味料による腸内悪玉菌の増殖
市販の味付きヨーグルトや飲むヨーグルトには、飲みやすさを向上させるために10〜15g前後の砂糖や果糖ぶどう糖液糖が含まれている製品が多く存在します。過剰な糖分は腸内の悪玉菌のエサとなり、カンジダ菌などの異常増殖を招いて腸粘膜を傷つけます。また、一部の人工甘味料(スクラロースやアセスルファムKなど)は腸内細菌の多様性を著しく低下させることが複数の論文で指摘されています。乳酸菌を摂取しているつもりが、糖分によって腸内環境 悪化の原因を自ら作り出している本末転倒な状態に陥っているのです。
落とし穴2:乳タンパク質(カゼイン)による遅延型炎症
日本人の体質において無視できないのが、牛乳由来のタンパク質「カゼイン」に対する潜在的な過敏症です。腸管粘膜が弱っている状態でカゼインを大量に摂取し続けると、未消化のタンパク質が腸粘膜の隙間から漏れ出す「リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」を誘発するリスクがあります。これにより慢性的な微細炎症が体内で生じ、結果としてアレルギー症状全体が底上げされてしまう危険があります。乳製品を摂取してお腹が張る、ガスが溜まる、便通が不安定になる感覚がある人は、乳製品以外の発酵食品へシフトすべきシグナルです。