海外のグリーンスムージー文化やローフード志向の影響から、生のほうれん草をそのままミキサーにかける調理法が見受けられますが、一般的な東洋種・西洋種のほうれん草の生食には明確な危険性が潜んでいます。生のまま大量摂取すると、アク抜きによって除去されるはずの高濃度シュウ酸がダイレクトに胃腸へ送り込まれ、胃粘膜への刺激や結石リスクを直撃します。
その一方で、生食を前提として流通している「サラダほうれん草」は性質が根本的に異なります。サラダほうれん草のシュウ酸含有量は、通常のほうれん草と比較して半分から3分の1程度にまで抑えられています。
これは、品種選抜や水耕栽培における養液管理によって、シュウ酸の生成源となる硝酸態窒素の吸収を徹底的にコントロールしているためです。生野菜としてサラダやスムージーに活用する場合は、必ず「サラダ用」と明記された品種を選び、通常のほうれん草を生で代用することは避けるのが賢明です。