国内の頂点を目指すだけでなく、若き日本代表を率いる最高責任者として、侍ジャパンU-18の監督を務めた経験も彼の指導法に新たな深みをもたらした。木製バットへの対応、見知らぬ海外マウンドへの適応、そして短期間でのチームビルディング。厳しい制約の中で結果を求められる国際大会において、若き才能たちの能力を短期間で最大限に引き出す手腕は高く評価された。
個々の技術向上はもちろんのこと、何よりも重視されたのは「状況判断力」と「マインドセット」の強化だった。ミスをした選手をただ叱責するのではなく、なぜその選択をしたのかを問いかけ、自発的な思考を促す。厳しさの中に溢れる人間味と細やかな心配りこそが、若き球児たちが国際舞台で覚醒する原動力となっていたのだ。