世間が抱く「おしどり夫婦」のイメージとは異なり、二人の実際の暮らしは驚くほど合理的で自立している。お互いに個別の仕事場を持ち、締め切り前になれば一切の干渉を断ち切って自分の世界に没頭する。生活の拠点を共にしながらも、プライベートと仕事の境界線を明確に引くスタイルこそが、長年連れ添う最大の秘訣だった。
食卓を囲む時間であっても、愚痴や無用な口出しはしない。だが、作品のプロットに行き詰まった際には、最も信頼できる批評家として率直な意見を交わし合う。甘い恋愛関係を超えた「同業者としての同志愛」が、二人の絆を確固たるものにしているのだ。