潮目が変わったのは、セカンドシングル『少女A』のリリースだった。ツッパリ路線と呼ばれる刺激的な詞世界と反逆的なフレーズは、世間に強烈なインパクトを与えた。だが、当時の彼女自身はこの楽曲を歌うことに強い抵抗感を抱いていたとされる。自分らしさと提示されるイメージとの間で葛藤しながらも、マイクを持てば完璧な世界観を表現しきってみせた。
さらに、1986年の『DESIRE -情熱-』では、ボブヘアーのウィッグに着物をモダンにアレンジした衣装を自ら提案。ステージ上での振付やスタイリングまで自発的に構築する高いセルフプロデュース能力を発揮した。音楽番組『ザ・ベストテン』のチャートを毎週のように賑わせ、日本レコード大賞を2年連続で受賞するなど、時代の頂点へ登り詰めた。