数々の激闘を描いてきた『僕のヒーローアカデミア』の名シーンの中でも、この台詞が最も重く、美しく響いた瞬間を振り返ります。
物語の幕開けとなったアニメ第1期・第1話「緑谷出久:オリジン」のラスト、ヘドロ敵(ヴィラン)の前に現れた初登場シーンでの一閃は、視聴者の心を一瞬で鷲掴みにしました。さらに、雄英高校の生徒たちが絶体絶命の危機に陥った第1期・第12話(USJ襲撃事件)では、扉を吹き飛ばして現れたオールマイトの怒りを秘めた「私が来た!」が、絶望を希望へと塗り替えました。
そしてファンの間で最高峰の名エピソードとして語り継がれているのが、アニメ第3期・第49話(通算49話)「ワン・フォー・オール」で描かれた神野の戦いです。宿敵オール・フォー・ワンとの死闘の果て、活動限界を迎えながらも右腕一本にすべての力を込めて放った「ユナイテッド・ステイツ・オブ・スマッシュ」。残り火を使い果たし、天を指差しながら発した「次は、君だ」という名言は、「私が来た」の時代が終わり、次世代へバトンが渡された歴史的瞬間でした。
この重厚なドラマを声で支えたのが、声優の三宅健太氏です。三宅氏は圧倒的な声量と包容力で「平和の象徴」を体現し、自身の肉体を削るような魂の芝居によって、国内外のアニメファンに忘れられない衝撃を刻み込みました。