1年A組だけでなく、雄英高校1年B組出席番号にも全く同じ「男女混合五十音順」の法則が徹底されています。1番の泡瀬洋雪(あわせ)から20番の鱗飛竜(りん)に至るまで、濁音や拗音を含む名前も厳密な辞書順で整理されています。
雄英ヒーロー科生徒一覧を俯瞰すると、堀越氏の卓越したネーミングセンスが浮き彫りになります。「切島鋭児郎(きりしま=硬化)」「轟焦凍(とどろき=氷と炎)」「鉄哲徹鐵(てつてつ=金属化)」のように、個性や能力を巧みに織り込んだ漢字表記でありながら、五十音順に並べた際に特定の行(あ行やか行など)に偏りすぎず、クラス全体としてリズム感のある名簿になるよう配慮されている点は、キャラクターメイキングの極致と言えます。
【プロの結論】群像劇を成功させる「クラス編成・座席設計」の黄金律
学校を舞台にした物語において、登場人物全員を読者に認知させ、埋没させないための鍵は「日常空間における立ち位置の固定化」にあります。ヒロアカが20名×2クラスという膨大な雄英ヒーロー科生徒を魅力的に描き切れたのは、五十音順という厳格なリアルルールをベースに敷きつつ、視覚的・心理的な配置の妙を完璧に計算していたからに他なりません。