国民的アイドルとして頂点に立っていた加護さんを襲った最大の転機が、2006年2月に報じられた週刊誌による未成年喫煙報道でした。当時17歳だった加護さんは謹慎処分となり、実家での謹慎や事務所内でのデスクワーク業務など、更生に向けた日々を送ることになります。
復帰に向けた準備が進められていたさなかの2007年3月、再び週刊誌によって男性との温泉旅行および再度の喫煙がスクープされました。これにより所属事務所のアップフロントエージェンシーは「二度の未成年喫煙という事態を重く受け止め、契約解除(懲戒解雇処分)」を発表。Wの事実上の解散とともに、彼女は芸能界の表舞台から完全に姿を消すこととなりました。
なぜ彼女は自らを追い詰めるような行動を取ってしまったのか。後に自著やドキュメンタリー番組のインタビューで語られたところによると、その背景には「12歳で急激に大人のビジネスに巻き込まれた重圧」と「幼少期からの複雑な家庭環境」が深く影を落としていました。両親の離婚、経済的な困窮、急激に得た巨額の富に群がる親族や周囲の大人たちとの軋轢など、少女が一人で抱え込むにはあまりに過酷な現実が存在していたのです。