このマークが誕生した背景には、都政のトップによる強いリーダーシップがあった。2012年当時、東京都副知事であった猪瀬直樹氏が発案に関わり、当事者の切実な声を政策として具体化させた。都営地下鉄の優先席への案内ステッカー掲示から始まった取り組みは、迅速に都営交通全体へと広げられた。
その後、小池百合子東京都知事の就任以降、都は「ヘルプマーク普及促進事業」を一層強力に推進した。東京オリンピック・パラリンピックの開催を見据え、海外からの来訪者にも配慮した多様性あふれる街づくりの中核として位置づけられたのである。東京都福祉保健局ポータルなどを通じた広報活動も功を奏し、行政の枠組みを超えた認知拡大が実現した。