法廷で繰り広げられた光景は、あまりにも残酷なコントラストを描き出していました。
黒崎愛海さんの母・恵美子さんは、愛海さんの遺影を胸に抱きしめ、法廷の証言台に立ちました。現地報道によると、恵美子さんは絞り出すような声で「私の生きている目的は、愛海を見つけ出すことだけです。ニコラス、お願いだから愛海をどこへやったのか教えてください」と土下座せんばかりに訴えかけました。妹の穂奈美さん、来実さんもまた、姉を突然奪われた絶望と、今なお墓参りすらできない無念さを証言し、法廷内の陪審員や傍聴席からはすすり泣きが漏れました。
一方のセペダは、自らの潔白をアピールする際には饒舌に持論を展開し、不利な客観的証拠を突きつけられると突如として取り乱し、涙を流しながら「私は怪物を仕立て上げられている」と被害者面を繰り返しました。30代半ばとなった現在も、フランス国内の厳重警備刑務所に収監され、服役を続けています。彼が口を閉ざし続ける限り、遺族の真の救済は訪れません。