東京での仕事が終わると、彼女はすぐさま車を走らせる。行き先は千葉の豊かな自然に囲まれた乗馬施設だ。20代の頃に偶然出合った乗馬の魅力に引き込まれ、自ら馬を所有し、世話を焼く。そこは彼女にとって、単なる息抜きの場ではない。命と真っ正面から向き合い、感覚をリセットするための不可欠な聖域なのだ。
週末起業やワーケーションが一般的になった昨今だが、彼女の二拠点生活は一時のブームとは一線を画す。糞出しをし、馬の体調に目を配り、汗を流す。土の匂いに包まれるその時間は、華やかな芸能界の喧騒で磨耗しがちな感性を鋭く研ぎ澄ましてくれる。この地に足のついた習慣こそが、彼女の底知れぬエネルギッシュさの源泉なのだ。