本作を深く味わう上で欠かせないのが、高校時代の同級生たちと主人公を取り巻く大人たちの複雑な人間関係=相関図だ。物語の中核をなす「サッカー部」の仲間たちとヒロインの繋がりは、一見爽やかな青春の思い出に見えて、実は根深い秘密と確執が渦巻いている。
飯豊まりえ演じる黒目すいを筆頭に、彼女を思い続ける熱血漢や、学園のマドンナ的ポジションの友人、そして謎めいたキーパーソンたちが絶妙なバランスで配置されている。それぞれのキャラクターが抱えるコンプレックスや過去の事件に対する悔恨が緻密に描かれ、登場人物の一挙手一投足から目が離せないスリルが充満している。誰が味方で誰が裏切り者なのか、回を追うごとに相関図が変化していくスピーディーな展開も大きな見どころだ。