和田のキャリアを語る上で欠かせないのが、メジャーリーグへの挑戦だ。2012年に海を渡り、シカゴ・カブスなどに在籍した期間は、決して平坦な道のりではなかった。トミー・ジョン手術を余儀なくされ、リハビリに費やした長い日々。アメリカでの登板機会は限られていたものの、この時期に培った肉体改造のノウハウとメンタルコントロールこそが、帰国後の息の長い活躍の礎となった。
日米通算165勝という金字塔。それは単なる数値上の記録にとどまらない。アメリカでの失意と絶望を乗り越え、自らの投げ方を再構築したからこそ到達できた、汗と血の滲むような成果なのだ。