「親の愛が、いつの間にか子どもを縛る首輪になっていないか見つめ直してほしい」。そう警鐘を鳴らすのは、教育評論家の尾木直樹(尾木ママ)氏だ。多くの親は子どもの将来を思って厳しく接しているつもりだが、受け手である子どもは「条件付きの愛(勉強ができる自分しか愛されない)」と感じ取り、恐怖に怯えているケースが少なくない。
尾木氏は、家庭内の評価軸を「できなかった部分を責める減点法」から、「今日まで机に向かった努力そのものを認める加点法」へと根本的に切り替える必要性を説く。テストの点数や志望校のランクに関係なく、「あなたという存在そのものが大切だ」という無条件の受容を言葉と態度で伝え続けること。その絶対的な安心感があって初めて、子どもは重圧から解放され、前を向くことができる。