米国の名門大学群アイビー・リーグの頂点に君臨する同校の合格率は、過去最低の水準へと落ち込んだ。志願者数の急増に対して合格枠はほぼ横ばいであり、合格率はわずか数パーセント台を推移している。学費と寮費を合わせた年間費用は日本円にして1000万円を遥かに超える勢いだ。この極端な狭き門とコスト上昇の裏側には、一体何があるのか。
背景を探ると、単なる学力テストのスコア競争を超えた多様な評価基準が浮かび上がる。現代の選考プロセスにおいて、卓越した学業成績は前提条件に過ぎない。自ら課題を発見し、社会に大きなインパクトを与えた経験を持つ志願者だけが厳選される。グローバルな高等教育の現場において、資金面での負担増と選考基準の格段の厳格化は、富裕層と優秀層の流入を加速させる一方で、公平性をめぐる苛烈な社会論争を巻き起こしている。