エグジビット10の仕組みを紐解くには、まずNBAの契約体系における位置づけを知る必要がある。この契約は独立した特別な高額契約ではなく、あくまで「無保証の単年最低年俸契約」に特殊なオプションが付帯したものだ。
具体的には、主に3つの明確なルールが存在する。
第一に、球団は開幕までにこの契約を「ツーウェイ契約」へと無条件で切り替える権利を持つ。第二に、もし開幕前に解雇(ウェイブ)された場合でも、その選手が球団下部組織であるGリーグチームと契約し、60日以上プレーすれば「エグジビット10ボーナス(2026年現在で最大約8万ドル〜8万5000ドル前後)」が支給される。そして第三に、1チームが保有できるエグジビット10契約の選手は同時に最大6人までに制限されている。
つまり選手側にとっては、たとえ本契約に残れなくても、Gリーグでプレーを継続することでまとまったボーナス金が得られる保険のような役目を果たすわけだ。