『怪獣のバラード』を成功させる上で、避けて通れないのがピアノ伴奏の弾き方と手拍子のリズムの統率です。
ピアノ伴奏は、東海林修のアレンジ特有のポップス感・ベースラインのドライブ感が命です。左手の8ビートやシンコペーションのベース進行がもたつくと、合唱全体の躍動感が一気に損なわれます。ペダルの踏みすぎは音を濁らせるため、歯切れの良いスタッカートとクリアな打鍵を意識し、打楽器のようにビートを刻む技術が必須となります。
また、中間部などで入るクラップ(手拍子)は、観客を巻き込む最大の武器であると同時に、リズム崩壊の罠にもなり得ます。大所帯の合唱団では、手拍子の音が前のめりになり、テンポが走ってしまう現象が頻発します。裏拍を意識した正確なタイム感を全員で共有し、ピアノのビートに寄り添うようにタイトに叩くことで、会場全体を巻き込む圧倒的なグルーヴが生まれます。