法廷闘争の終結から約10年が経過した2014年、中村修二氏は赤崎勇氏、天野浩氏と共にノーベル物理学賞を受賞しました。授賞理由は「高効率な青色LEDの発明による、明るく省エネルギーな白色光源の実現」です。訴訟を通じて日本の旧態依然とした組織風土を激しく批判してきた中村氏の栄誉は、自らの研究成果の正当性を世界最高峰の舞台で証明する形となりました。
では、中村修二氏は現在どこでどのような活動を続けているのでしょうか。中村氏は現在も米カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)の教授として教壇に立ち、固体照明やエネルギー分野の最先端研究を率いています。さらに近年では、次世代のクリーンエネルギーとして注目を集めるレーザー核融合分野へ本格参入を果たしました。
2026年に共同創業者として設立したBlue Laser Fusion(BLF)ではCEOを務め、独自の高出力商用レーザー技術を駆使した核融合発電の実用化に挑んでいます。日米の研究開発環境の違いを身をもって体感し、法廷で権利を主張し続けたパイオニアは、エネルギー危機の克服という新たなフロンティアの最前線で走り続けています。