この祭りの起源は、江戸時代初期の寛永12年(1635年)にまでさかのぼる。城下町の守護神とされる針綱神社の祭礼として始まり、幾多の時代を乗り越えて引き継がれてきた。木曽川沿いの小高い丘にそびえ立つ国宝・犬山城。かつて織田信康によって築かれた城下の要衝であり、文化の拠点でもあったこの地で、町衆の誇りとして祭り文化が開花したのだ。
城下町の格式高い町割りと、職人たちの精巧な意匠が融合した独自の祭礼様式。時代の波に揉まれながらも、地域の深い絆によって今日まで大切に守り抜かれてきた歴史の重みは伊達ではない。