では、ギネス非公認ながら語り継がれる歴代最高記録は一体どのレベルにあるのか。ハンドボール界、プロ野球界、そして陸上競技界の猛者たちが叩き出したデータは圧巻だ。
かつて陸上界のレジェンドであり、圧倒的な身体能力で知られる室伏広治が、専門外であるハンドボール投げで軽々と65メートル以上を記録したという逸話はスポーツファンの間で今も伝説として語り継がれている。専門的な投擲競技の経験と強靭な体幹連動があれば、競技の枠を超えてとてつもない飛距離が生まれる証明といえる。
さらに、海外の怪力ハンドボール選手やプロ野球の強肩外野手によるエキシビションでは、非公式ながら70メートル台後半から80メートル近くに達したという報告も存在する。野球ボールよりも大きく重いハンドボール(男子用3号球で約425〜475g)をその距離まで運ぶのは、物理的な限界点に近い。腕の力だけで押し出すのではなく、地面からの反力を指先まで一切ロスなく伝える「遠投の極意」がなければ決して到達できない領域だ。