事件の発覚から長い歳月が流れた今、事態はようやく歴史的な転換点を迎えています。韓国の最高裁判所は2018年に過去の判決の誤りを認め、検察総長による非常上告を経て、2026年には朴仁根に対する監禁罪無罪判決の破棄に向けた司法判断が示されました。
さらに「真実・和解のための過去史整理委員会」が2026年に国家の違法な公権力行使を公式に認定したことを受け、生存者や遺族による国家賠償請求訴訟が本格化しました。2026年から2026年にかけて、ソウル中央地裁や釜山地裁は「国が違法な訓令を制定し、重大な人権侵害を組織的に放置・助長した」として、原告1人あたり収容期間に応じて数千万〜数億ウォン規模の賠償金支払いを国に命じる判決を相次いで下しています。
2026年を迎えた現在も、控訴審判決の確定や追加提訴が続いています。しかし、被害者たちの戦いは終わっていません。強制収容から約40年が経過し、生存者の多くはすでに高齢に達しています。幼少期に受けた心身のトラウマ、教育機会を奪われたことによる生涯にわたる経済的困窮、家族関係の崩壊といった後遺症は、金銭賠償だけで癒えるものではありません。遅すぎた司法の救済に対し、「命あるうちに完全な名誉回復と恒久的な医療・生活支援を」と訴える被害者団体の声は、今なお切実です。