この摩擦は劇中の演出や小道具にまで露骨に現れている。中国の時代劇ドラマ『尚食〜FAVORITE CURATOR〜』が放映された際、登場人物が着用する衣装が韓国の伝統衣装に酷似しているとしてネット上が紛糾。中国側は「明代の宮廷衣装を忠実に再現したドキュメンタリー的時代考証だ」と突っぱねた。
一方で、韓国のヒット作品ドラマ『ヴィンチェンツォ』では、中国企業のインスタント泡菜がPPL(プロダクトプレイスメント)として画面に登場したことで、韓国国内で激しい猛反発が巻き起こり、該当シーンの削除に追い込まれる事態となった。歴史ドラマや現代劇を問わず、映像作品の表現ひとつが政治的・文化的な踏み絵となり、制作陣は極めて神経質で慎重な対応を迫られている。