東京タワーの構造設計を手掛けたのは、「耐震構造の父」として知られる建築家・内藤多仲だ。彼が設計したしなやかかつ強靭なトラス構造は、半世紀以上が経過した現在もびくともしない耐久性を誇る。その建築美を保護すると同時に、昼間障害標識としての役割を果たすのが、あの特徴的なツートンカラーである。
国土交通省が定める航空法に基づき、一定の高さ以上の構造物は赤(または黄赤)と白の交互塗色が義務付けられている。東京タワーの場合は、航空安全を確保するための「インターナショナルオレンジ」と「ホワイト」が7段に分けて交互に配置されている。この色彩設計を守り続けること自体が、空の安全を守るインフラ維持管理の基盤となっているのだ。