今や世界の食文化の一翼を担う日本食ですが、そのトレンドはさらに新しいフェーズへと突入しています。海外和食市場規模と将来性を占う上で、注視すべき新たな潮流が次々と生まれています。
第一の潮流は、欧米のトレンドセッターを中心に爆発的な広がりを見せる「ネオ居酒屋(Neo Izakaya)」の台頭です。従来の赤提灯的なイメージを刷新し、洗練されたインテリアの中で焼き鳥やタパス感覚の小皿料理をナチュラルワインやクラフトSAKEとともに楽しむスタイルが、高感度なミレニアル・Z世代の心を掴んでいます。
第二に、グローバル規模で高まる環境・健康意識に合わせた「プラントベース和食」の進化です。もともと日本の精進料理は動物性食材を使わずに豊かな旨味を引き出す技術に長けており、キノコや昆布の出汁、大豆発酵食品を駆使したヴィーガン寿司や植物性ラーメンが欧米のヴィーガン市場で絶賛されています。
伝統的な「本物の味」を守る超高級路線と、現地のカルチャーと融合した「革新的カジュアル路線」の両輪が回ることで、世界における和食市場は今後も力強い拡大を続ける見通しです。