素人コンテンツの興隆は、映画やTVドラマといったメインストリームの映像表現のあり方にも直接的な影響を与え始めた。大手のNetflixをはじめとする大手ストリーミングサービスは、UGC特有のテンポ感やドキュメンタリータッチのリアルな映像手法を、オリジナル作品の演出へ積極的に取り入れている。
また、近年の映像作品、例えば映画『The Amateur (映画)』に描かれるような「プロの領域に突如飛び込んだ素人が既存の秩序を乱していく」というテーマ性は、現代の映像業界における構図そのもののメタファーと言える。作り込まれたフィクションよりも、不完全で生々しい個人のリアリティを求める視聴者の心理は、ハリウッドをはじめとする伝統的なエンタメの地平を静かに、だが確実に書き換えている。