持ち株会社であるファーストリテイリングの事業ポートフォリオにおいて、ユニクロとGUは明確に役割を分担しています。グループのIR資料および事業戦略説明会でも言及されている通り、ユニクロは「LifeWear」というコンセプトのもと、あらゆる人々の生活を豊かにする上質な日常着をグローバル基準で展開しています。対するGUは、「YOUR FREEDOM 自分を新しくする自由を。」を掲げ、最新のファッショントレンドを驚きの低価格で提供する役割を担っています。
同じグループ内で競合して共食い(カニバリゼーション)を起こさないよう、両社は商品企画の根本からターゲット設定を変えています。ユニクロが世界規模の調達力を活かして最高品質の素材開発(ヒートテックやエアリズム、上質メリノウールやカシミヤなど)に投資する一方、GUは市場の流行をいかに早くキャッチし、圧倒的なスピード感とコストパフォーマンスで店頭に並べるかに特化しています。この戦略の違いこそが、店舗に入った瞬間に感じる空気感や価格設定の差となって表れているのです。